きもの(着物)の着付け教室の「尚美流」

和装が楽しくなる 大晦日の正しい過ごし方

ヘェーそうなンだ!なるほどネ!

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新しい年を迎える「大晦日」の正しい過ごし方
〜 「古き良き慣習」を見直してみませんか?〜
ガンバって「納会」を終えると、いよいよ年越しです。新しい年を迎えるのに、新しいことも良いのですが、ここでひとつ昔のしきたりを思いだし、我々のご先祖が月日を積み重ねて作り上げた「古き良き慣習」を見直してみませんか?2000年を生きる、若者達にこの伝統を伝えるのも20世紀を生きて、和装と言う伝統を愛して来た私たちの使命かもしれません。
年送りの行事は、12月31日の大晦日だけではありません。12月13日の「正月事始め」から始まるのです。よくこの時期テレビニュースで、京都祇園の舞妓さんが、家元にご挨拶をする様子が報道されますネ。今でも花柳界ではこのしきたりが大切に守られています。この日に、すす払い(大掃除)をし、畳替え・しめ縄作り・松迎え(門松おろし)・餅つき等もこの時期にします。すす払いも、今では大晦日に各家庭で普段より丁寧に大掃除と称してする程度ですが、本来は宗教的意味合いから、この日に家の内外のすす払いは勿論、仏壇の掃除や神棚の古いお札や縁起物の“お火焚”きをします。
そしていよいよ大晦日。しめ縄は“一夜飾り”は縁起が悪いとされるので30日までに済ませ、又餅つきも“九餅”(くもち)を嫌い29日を避けます。家長は、祝い箸の箸包みに各人の名を書き入れ、神棚に供えます。午前中にお節料理の用意は済ませ、家族が新年に身を包む衣類を調え、“年越蕎麦“を用意します。蕎麦を食べるのは、江戸時代に金銀細工職人が削りくずを蕎麦団子で拾い集めていたため、「蕎麦は金を集める縁起のよいもの」とされて始まったといいます。
昔は日暮れを一日の終わりとしたため、大晦日の夜の行事は元旦の行事の始めでした。つまり大晦日の夕暮れが本来の年の終わりで、家族が揃って蕎麦を戴き、寝ずに歳神様(としがみさま)をお迎えするのは新年の行事なのです。除夜の鐘がなり終わるまでは、“慎みこもり”、鳴り終わると新年の挨拶を交わし、仏壇にお参りした後、氏神に初詣でに行きます。帰宅すると、その年始めての水を汲み、その“若水”(わかみず)で手や顔を浄める“初手水”(はつちょうず)や“御福茶”を入れていただきます。さていかがでしょうか?こんな年越しも“おごそか”でいいかもしれませんネ。
今年は一家で出来ることだけでもやってみませんか?
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