きもの(着物)の着付け教室の「尚美流」

　四月に末娘が進学で家を離れ、子供の巣立ちの淋しさに浸りかけた頃、先生から発表会に出てみないかとお声をかけていただきました。上達の早道になるとのお言葉に自分の時間もできたことだし上手になれるのならとチャレンジを決めたことが全国大会へと繋がっていきました。基本をしっかり体に覚えさせることが初めて出場する課題と考えお稽古する中で、先生がたの温かいご指導に毎回新しい発見と喜びがありました。お稽古が楽しくて仕方なく、感謝で溢れる時間を過ごさせていただきました。全国大会の舞台は想像を絶する壮大な雰囲気で圧倒され、緊張の中ただ制限時間内での着付けが精一杯でしたが、今までの人生では想像もしなかった経験と感動と出逢いがあり、充実した時間を得ることができました。これからももっともっと精進して尚美流の精神と技術を私の人生の目標にしていきたいと思います。小林先生、古賀先生お忙しい中、沢山の時間を作ってくださり本当にありがとうございました。

　尚美流で習い始めて八年、初めて全国大会に出場させていただきました。終わってみて思うのは、出場されている皆さんの想いがとても熱く、この日に向けて相当練習されてきたことを感じたことです。私は結婚前に着付けを習っていました。結婚、出産を経てしばらくきものから離れ、気づけばうまく着られなくなっていました。これではダメだと思っていた時に、友人を通じて先生との出会いがありました。子育て真っ最中のうえ、のんびりとした性格なのでお稽古は通常の何倍もかかっています。それでもいつも先生は優しく声をかけてくださり私のペースに合わせて教えてくださいます。
　全国大会の話は何年も前からうかがっていました。こんな私が今年出場できたのは根気よくお稽古してくださった先生と、同じ教室の友人がぐいぐい引っ張ってくれたおかげです。いい経験、ありがとうございました。これからのお稽古もゆっくりだと思いますが、長く先生の元で習いたいと思っています。