きもの(着物)の着付け教室の「尚美流」

　美容師という職業に就いていますが、お客様の「着付けをお願いしたいのですが…」という言葉にいつも胸を痛めていました。着付けの習得にはどこにお願いしたらいいものか探していました。そんな中、お客様としてご来店いただいた甲田支部長が、着付けの教室をされていることを知り、支部長の所でお世話になりたいと思い入会しました。休むことが多くて一向に上達しない私ですが、やる気になるまで見守ってくださった支部長には感謝です。三月の予選会をきっかけに半年の間必死に練習しました。何度も繰返し練習し、半ば心が折れそうになる日もありましたが、自分で決めた目標「一日一回は手を通そう」ということだけは守ってきました。初めての全国大会に出場し、決勝まで残れたことに嬉しさと悔しさが交差し、久々に味わう思いでした。また職業柄、皆様のアップスタイルを興味深く拝見させていただき、大変勉強になりました。甲田支部長をはじめ、ご指導くださった先生方、教室の皆様に感謝でいっぱいです。ありがとうございました。

　自分できものを着られるようになりたいと、教室に通い始めて二年。このたび初めて全国大会に参加させていただきました。大会前になってもなかなか思うように着られず焦りましたが、学園長から「気持ちをしっかりと持つこと」と助言をいただいて当日に臨みました。結果は思いもよらず決勝まで進むことができましたが、六分の制限時間は自分との戦いでやはり日頃の練習不足を痛感しました。終了後は思わず涙が溢れ出て、一緒に参加した方と暫く泣いていました。全国大会では、所作の大切さ、参加されていたみなさんのきもの姿など、いろいろ経験することができました。これからも練習に励み、きれいに着られるように頑張りますので、公平学園長これからもご指導よろしくお願いいたします。

　初めて臨んだ全国大会の私の目標は入賞でしたが、会場に入った途端、先生方、選手の多さとパワーに圧倒され、私の夢は儚くしぼんでしまいました。渡されたプログラムに目を通す余裕すらなく、何度も自分のゼッケン番号を見るのが精一杯。流されるまま無我夢中で競技に向かって一日目が終わり、その日で全パワーを使い果たし、二日目は力無く終了してしまいました。自分が情け無く、審査発表時は涙がこぼれていました。「優勝」で自分の名前が呼ばれた時は信じられず、喜びの涙に変り、竹田支部長と珠緒先生へ、そして全国の生徒さんが集まる大会に参加するチャンスを与えてくださいました尚美流への感謝で胸が張り裂けそうでした。これからお稽古を通して自己を見つめ反省しつつ次の大会に臨みたいと思います。皆様に心から感謝しています。ありがとうございました。

　緊張の続く一日でした。大人数が和装で集うのは私にとって非日常で、一日がとても長く感じました。今回のために重ねた練習は今後忘れないだろうと思います。賞には至らなかったものの、技術として私の手元に残ります。練習時、普段とは違い速さに重点を置く着付けは大会のためだけという印象で取り組んでいました。終えて、意味のあるものにできたことが嬉しいです。着付けをするだけでなく、展示を拝見でき、貴重な時間でした。浴衣の帯結びの参考にしたいものがたくさんありました。見るだけでなく、自分の学びに繋げる姿勢を忘れないようにしたいです。花嫁さんの着せ付けは、一生に一度の晴れの日に相応しい華やかさで、いつかは自分が袖を通せたらと思います。来年以降いつでも参加できるよう、一回一回の着付けに一生懸命取り組みます。きものを着た際、それに相応の所作を身につけることを今後の目標にしたいと思いました。

　「全国大会に出てみたら？」と、ここ数年予選会に出場するたびにお誘いをいただいていたのですが、なかなか実現できずにいました。今年、やっと参加を決意して練習をしていたのですが、時間が足りない、衿が合わない、帯が合わない、帯がうまくいかない…と、気になることだらけでした。「今回は初めて出るんだから雰囲気が分かればそれでいい」と言っていただいて気楽に参加できました。すると思いがけず賞をいただけたので、嬉しさよりも驚きの方が大きかったです。他の方の着付けを見ることで、とても勉強になったので、また機会があれば参加させていただきたいと思います。