≪着せ付け 訪問着之部≫
岡山南学園 学園長 池田 壽子
優勝という夢のような賞を頂き、心より嬉しく感謝で一杯です。この度の訪問着は着付師のお勉強を始めた時に出会った、一番のお気に入りです。
学園長となって今までとは違った心構えで研鑽会にも初参加させて頂き、緊張のあまり体の水分が全て冷や汗になったものです。研鑽会から戻ってからは練習が嬉しく楽しく、でもそのうち練習をすればするほど思うように行かず、不安のまま当日を迎えました。
創始者のお言葉「練習はあなたを裏切らない」、副会長の「何があっても練習」を胸に、頑張って来たから大丈夫と言いきかせ、モデルの築山先生の空気感を頂き落ち着くよう努力しました。
今回、家族は会場には来られませんでしたが、何も言わずに送り出してくれる夫も喜んでくれました。来年も次のステップへと精進してまいりたいと思います。
≪目隠し着付け之部≫
東京西支部 助講師 宮里 美子
今から十五年程前、きものが好きな母に進められたのがきっかけで習い始めました。毎年全国大会に出場し、先生方の熱心なご指導のおかげで三度の優勝を頂き、そして今年で二度目の挑戦となるプロ大会。いざ控室に入ると、ベテランの先生方のオーラに圧倒され、平常心ではいられませんでした。今回はあまり練習時間が取れず、不安だらけでしたが、本番ではとにかく集中力とこれまで身に付けてきた基本姿勢を信じ、美しい所作を心がけて挑みました。一緒に来られなかった佐藤支部長を喜ばせたい!との思いがあり、目隠し之部でのまさかの優勝は、本当に嬉しく涙が止まりませんでした。ご指導くださった先生方、仲間達、家族に感謝しています。
≪創作帯結び 振袖之部≫
東京中央支部 支部長 戸村 房子
教室には自分が着られたらいい、年だからもうお太鼓だけでいいと言い切る方がおられます。いっぽう日本の文化だからもっと知りたいと積極的な方もおられ、研究科、高等研修科へと進まれます。その姿に私自身大いに反省させられます。
今回、プロ大会に出場を決めた講師の先生方が、帯探しから始め、本当に練習に励まれていました。じっと見ている私に「支部長が頑張らなければ」と副会長に諭されました。何年か前に大きなアクシデントがあり、この道を続けるか悩んだ時があり、確か涙声で竹田副会長に相談したことがありました。その時から皆の前に出ることは控えるようにして来ました。今度は続けるなら、やらなければ。支部長が頑張らなければと励ましてくださった竹田副会長と、私のまわりで支えてくださる皆様のおかげです。
≪創作帯結び 訪問着之部≫
広島中央支部 副支部長 小田 小夜子
二人のひ孫が男の子で、三人目に女の子が生まれて、とても嬉しく思っていたところです。「あかり」という、その子の名前でイメージをふくらませて帯結びにしました。
この作品は訪問着にも振袖にも結べますので、色々とアレンジして楽しんでください。
≪個性美学之部≫
大正中央学園 学園長 木葉 信子
この度は、優勝という素晴らしい賞を頂きまして大変嬉しく感謝の気持ちでいっばいです。
昨年出場した時は思ったように解説が出来ず、今回は甲田先生に解説をしていただいたおかげの優勝だと思っています。コーディネイトの解説をうまく表現出来るようにこれからも個性美学の講習会でがんばりたいと思います。
ありがとうございました。
大正中央学園 正講師 渡辺 良子
優勝させていただきありがとうございました。きものをコーディネイトすることが大好きで、毎回チャレンジさせていただいていました。今回は父を亡くした直後で勉強もできないため欠場しようと思っておりましたが、木葉学園長のお力添えで出場することができました。モデルさんも自分のことのように喜んでくださいました。優勝は皆様のおかげによるものだと思っております。
副会長からの応援メッセージ
練習するしかないのです
尚美流 副会長 竹田 春枝
指導の為に全国をまわっていると、私を目標にして「先生のようになりたい」とおっしゃってくださる方がいます。ありがたいことです。ただし「どうすればよいか」との問いには練習するしかないとしか答えられません。
宮本武蔵が記した五輪書(ごりんしょ)に「千年の稽古を鍛(たん)といい晩年の稽古を練(れん)という」との一説がございます。才能豊かな人であっても努力し鍛錬し続けなければ成長することは出来ないのです。転びながらも自転車に乗り続けやがて無意識のうちに操れるようになる。着付けも同じです。
今より上手くなりたかったら練習するしかないです。「為せば成る為せばならぬなりけり」の心構えでみんなで精進して行きましょう。私も頑張ります。